ミンミンを津軽三味線ぽく弾く方法 ~解説動画付き~

ミンミンに興味を持った人の中には、「津軽三味線ぽいことをやってみたい」という方も多いのではないでしょうか

こんな感じのですね、

「津軽三味線はかっこいいから興味はあるけれど、本物は楽器が大きいし高価だしフレット無いから音程とるの大変そうだし、教室に習いにいくのは本格的すぎちゃってハードル高いし、もっと気軽にそれっぽいことだけちょっとやってみたい」そんな人です。

今回は、そんなあなたに「ミンミンで三味線ぽいことをするにはどうすればいいか」を話していきます。

「指板上のどこを押さえればいいか、どう覚えればいいか」の解説です。

目次

・チューニング(CGC=「二上り」)

・1弦の押さえる位置を覚える

・2弦の押さえる位置を覚える(1弦と2弦を「ポジション」で覚える)

・3弦とハイポジション

では、始めましょう。

まず最初にチューニング

チューニングはミンミンデフォルトのCGCで、これは津軽三味線でよく使う「二上り」というチューニングになります。「一本指コード奏法」をするときと同じです。

1弦3弦がオクターブ違いの同じ音で2弦はその5度上(ドに対しソの音)になっていればCGCでなくても、BF#BでもDADでも全部「二上り」になりますが、変える必要がなければCGCにしておくのが無難でしょう。

では、本編に入ります。

1弦の押さえる位置を覚える

1弦の押さえる位置が、今回の記事の中で一番重要です。

まず、下の図の赤丸の位置を覚えます。

1弦(細い弦)の0,3,5,7,10,12フレットです。

指板のポジションマークがあるところが5,7,10,12フレットなので、それに5フレットの2つ下の3フレットを足したものと覚えてください。

まず1弦だけ鳴らして練習して、慣れてきたら1弦は押さえたまま残りの2本の弦を開放(0フレット)で一緒に鳴らすと音に厚みと広がりが出ます。弦1本だけにしたり全部鳴らしたり切り替えて音に強弱をつけると演奏のバリエーションができます。

弾いてるときになんかわかんなくなったら弦3本とも開放で鳴らして、演奏を止めずに仕切り直しします。開放で鳴らしてる間に押さえる位置の確認なんかをしてください。

ここまででなんとなく弾けるようになれば、全体の7割くらいできたのと同じです。

2弦の押さえる位置を覚える

次に2弦(真ん中の弦)の押さえる位置を覚えます。

位置は、0,3,5,8,10,12フレットです。

1弦とほぼ同じですが、1弦では7フレットだったところが2弦では8フレットになっているので、そこだけ注意です。

1弦は一本の玄の上で押さえる位置を覚えましたが、2弦は2弦だけで覚えるよりもポジションごとに1弦と2弦をセットで覚えるほうが実践的です。

3ー5 ポジション

まず、人差し指を3フレット、薬指を5フレットに置くポジションです。

この赤丸4つを適当に入れ替えて、たまに全部の弦を開放で鳴らしたりして「それっぽくなる」感覚をつかみます。これができたら、ひとつ上のポジションに移ります。

5-7ポジション

次は5フレットに人差し指を置くポジションです。

できれば8フレットは小指で押さえられればいいのですが、薬指でもかまいません。

この赤丸4つで遊びます。これができたら、もう一つ上のポジションです。

7-10ポジション

人差し指を7フレットに置きます。

できれば、8フレットは中指、10フレットは小指で押さえられればいいのですが、最初は何指で押さえてもかまいません。これができたら、最後のポジションです。

10ー12 ポジション

人差し指を10フレットに置きます。12フレットは薬指で押さえます。

この赤丸4つで遊んで感覚をつかみます。

今まで出てきた4つのポジションを2小節や1小節、2拍ごとに変えて適当に弾くだけで、かなりそれっぽい演奏になります。各ポジションで遊んでしっかり覚えてください。

やってる最中によくわかんなくなったら、3本の弦全部を開放で鳴らせば、演奏を止めずに「仕切り直し」ができます。これができるとライブでアドリブをするときに強いです。開放で音を出している間にポジションの確認なんかをして再トライしましょう。

ここまでできれば全体の9割くらいで、あとはおまけみたいなものです。まず、ここまでの感覚をつかんである程度使えるようになってください。

それ以外の押さえる位置

いままで出てこなかった「3弦」と「ハイポジション」の話です。

3弦の押さえる位置

位置は1弦と同じです。ミンミンはチューニングをCGCにした場合、1弦と3弦はオクターブ違いの同じ音になっています。

3弦だけで単音で弾いても、他の細い弦よりも音にチカラがあるので津軽三味線のガツンとくる感じが出ていいかもしれません。

12フレット以上のポジション

以下の図のようになります。

12フレットを0フレットと見立てて、いままでの押さえる場所を繰り返します。

実際の演奏では、1,2弦のポジションを中心にフレーズを組み立てて、たまに3弦やハイポジションを入れてバリエーションを増やすと飽きさせない演奏ができると思います。

記事を書いた後に、動画を作りました。

この方法で本当にできるんで、参考にしてやってみてください。

まとめ

覚え方と練習の仕方をおさらいです。

1,1弦の0,3,5,7,10,12フレットを使ってある程度ぞれっぽい演奏ができるようにする。

2,1弦と2弦を使った各ポジションでフレーズを弾き、ポジションを移動することでフレーズも移して演奏を進める。

3,収拾がつかなくなったら、とりあえず開放弦全部ならして演奏を止めずに「仕切り直し」して、その間に次のフレーズのあたりを探す。

4,3弦やハイポジションを効果的に使うとさらにフレーズのバリエーションが広がって飽きさせない演奏ができる。

あとは、自分でかっこいいと思うフレーズを見つけて練習して「瞬時に繰り出せるフレーズ」をストックしていき、それを順番に並べれていけばそれっぽい演奏(と、それができるプレーヤー)が出来上がります。

フレーズの並べ方もセンスが問われます。飽きさせない構成を考えましょう。

1~2分持続できると「あの人は弾ける」「かっこいい!」となるハズです。がんばって練習しましょう!

あとがき

この解説で弾けるようになったら、ぜひ弾いてる動画をYouTubeやニコニコにアップしてください。Twiiterで動画が上がっていることを教えてもらえれば「イイネ」させていただきます。

疑問点などある方、何が疑問か教えてもらえたらその解決法をこの記事に追記したり、次回の記事のネタにさせていただくかもしれません。

では、また、